2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

中国製自転車製造における孤軍奮闘記録−37−街の自転車屋、私の偏見

何かにつけて、中国製は不良品、粗悪品! こう長いこと街の自転車屋からは言われ続けてきました。安い自転車は商売の邪魔だったからです。 パンク修理で街の自転車屋に持っていくと。 お客さん!このタイヤチューブは不良品だ!買われたところへ持って行った…

中国製自転車製造における孤軍奮闘記録−36−日本側、土俵の下の問題、土俵の上の問題。

日本側において、土俵の下の問題は、中国側にOEM生産をさせておいて、それをホロー出来ない事です。 ホローする知識、経験が乏しいことに尽きます。これは最初にして最大の問題です。 これからくるリスクは、日本側が負わねばならないことです。 中国側に押…

中国製自転車製造における孤軍奮闘記録-34-日本側、自転車に対する中国研究が極端に不足?

私、こちら中国に12年余り、常に感じることは、日本側の自転車に対する中国研究が、不足しているとです。 其の中で年間何百万台もの自転車が、中国から輸入されています。 何が不足しているかって? 1.自転車知識が不足している中、中国側にOEM生産をさせ…

中国製自転車製造における孤軍奮闘記録−35−中国側、土俵下の問題、土俵上の問題。

現在、中国生産現場で起きている問題、多くは土俵下の問題、つまり自転車技術に関する問題以前の問題が、多く含まれると感じます。 だから長年にわたり、中国品質が改善されないと考えています、だからどこの日本の会社も品質確保に苦労していると考えていま…

中国製自転車製造における孤軍奮闘記録−33−動かない石を動かそうと12年

私、中国での仕事が始まってから7月で12年になります。 何が苦労だったか、と言うと、まずは言葉でしょう。 そして、中国側との品質問題認識の違いに尽きます。 日本の品質問題認識を、こちらの人に伝える難しさ、これは所詮無理なことだと思います。無理…

中国製造自転車での孤軍奮闘記録−32−自転車設計を考える-2

自転車設計をする場合にはまず、部品が頭に入っていなければなりません。 これ当然のことです。 しかし一番重要なフレーム設計において、基本が出来ていないと考えています。 部品がきっちと頭に入っていないということです。 基本的フレーム寸法知識がない…

中国製造自転車での孤軍奮闘記録−31−自転車設計を考える−1

自転車設計?そうです。れっきとした設計基準、設計思想があるのです。 突き詰めれば、一つの学問にもなります。 簡単には言い表せませんが、人間が乗るものですから、当然、乗りやすさが重要です。 乗りやすいということは、無駄な人体のエネルギーを使わな…

中国製造自転車での孤軍奮闘記録−30−自転車製造責任と自転車販売責任のバランス。

私は常々、日本で販売されている中国製自転車の、中国側自転車製造責任と日本側自転車販売責任のバランスの悪さを感じています。 このバランスの悪さが自転車品質に表れていると感じています。この問題日本側、中国側にだけに責任を押し付けてはいないでしょ…

中国製造自転車での孤軍奮闘記録−29−単速、内装変速、外装変速。あなたはどれを買う?!

あなたは自転車店に行って、軽快車等を買う場合、単速(ギヤ比切り換わりの無いもの)、内装変速機付き(通常は3段変速)、 外装変速機付き(通常は4段から6段)のどれを買いますか? これは当然あなたが決める事ですが、結果、買ってよかった。乗りやすいと…

中国製造自転車での孤軍奮闘記録−28−日本側、もっと中国側をリードできないか!

日本で売られている自転車の殆どが、中国製の中、日本側、もっと中国側をリードできないでしょうか。 それにはもっともっと、中国側と自転車に関しての交流を、深める必要があるのでは。 つまり、JIS規格においては、中国語版のものも、中国側から発行されて…

中国製造自転車での孤軍奮闘記録−27−日本側、品質被害から身を守るには?

日本側、品質被害から身を守るにはどうするか!? まずは日本側に問題分析能力が必要になります。 そして今、日本で発生している問題を分析する必要があります。 正直言って製造側、色々な問題が毎日発生しているわけですが、日本側で把握している問題の中で…

中国自転車製造における孤軍奮闘記録-26-なぜ自転車は整備管理されない!?

皆さんはなぜ、殆どの自転車は、整備管理されない、されていないとお考えですか? それは整備管理されなくても乗れることに他ならないのです。 しかし実際にそうでしょうか!? 私は整備不良、管理不良から多くの問題が発生していると考えています。 整備不…

中国自転車製造における孤軍奮闘記録-25-なぜ問題発生に対して原因を正確に究明しない?

私、現在は日本側の駐在員ではなく、現地で雇われています。 ですからいかにして、中国側の工場からの出荷品質を高めて、日本側からのクレームによる、中国製造側の損失を防ぐかが、私の仕事と考えています。 これが日本側の信用確保につながります。 実際に…

中国自転車製造における孤軍奮闘記録-24-中国製造側には2種類の造り方がある?

中国での自転車製造方法には、2種類の製造方法がある?ようです。 一つは中国国内向け、もう一つは日本向け(あるいは他の海外向け)。 どういうことかというと、一つは中国的な品質的考えで製造されたもの。 もう一つは仕向け先、先方の要求品質で製造された…

中国自転車製造における孤軍奮闘記録−23−生産現場でまかり通るこの言葉。

私、常に『郷に入っては郷に従え』を基本にこちら中国で仕事をしています。まあ当たり前のことです。 ここで『しかし』は適切ではないのですが、中国語で記載すると更に真意が伝わりやすいのですが、日本語にすると、 『時間がない』、『人がいない』、『ど…

中国自転車製造における孤軍奮闘記録−22−問題発見能力を高めるには

問題発見能力を高めるには!まずは基本は品質を疑うこと。 そして自分一人で全ての問題を発見することは不可能ですから、人が検査発見したものを、更に自分で問題分析すること。 生産工場は、常に色々な問題が発生しているわけですから、其の中で何が『ヤバ…

中国製造自転車における孤軍奮闘記録-21-現地駐在員に求められるもの

中国現地駐在員に求められるものは、『問題発見能力』これだけです。 それも工場側、誰にでも発見できる問題を発見することは、当たり前で、工場側に見えない部分の問題を発見し、問題提起することです。 もちろん問題提起だけではだめで、改善対策案を自分…

中国製造自転車における孤軍奮闘記録-20-孤軍奮闘?何を?

皆さん私は何に孤軍奮闘しているとお思いですか?! 本当はお話したくないのです。なぜならごみの判別となんら変わりないからです。 何だ!そんなことは中国側の仕事だろう!全く其の通り、何の反論も出来ません。情けない限りです。 なぜなら大きなごみは中…

中国製造自転車における孤軍奮闘記録-19-自転車は生もの

自転車は生ものと常々感じています。なぜかと言うと生臭い造り方をするからです。 つまり私の言う職人技が必要になるからです。毎日現場にいて、生臭い匂いがするのです。 これ私、職人の肌で感じる匂いなのです。皆さんには匂わないはずです。 なぜ生臭いか…