中国製造自転車における孤軍奮闘記録-20-孤軍奮闘?何を?

皆さん私は何に孤軍奮闘しているとお思いですか?!
本当はお話したくないのです。なぜならごみの判別となんら変わりないからです。
何だ!そんなことは中国側の仕事だろう!全く其の通り、何の反論も出来ません。情けない限りです。
なぜなら大きなごみは中国側拾えるのですが、小さなごみは拾う気がないのです。この小さなごみの中には
日本側でクレームになる問題(そのままでは売れない、手直しが必要)が多く含まれています。
また時として危険な要素も含まれています。
ですからいつまでたっても改善されない!と日本側怒るのです。当然といえば当然、しかしここに日本側の無知さ加減が表れています。
この小さなごみの意味がどんなに大きなものなのかは、日本にいては到底理解できるものではないのです。
この黄河揚子江の流れは変えられないと考えています。
一日本人の力では、現地工場側の力が借りられなければ,全く不可能なことです。
少なくとも変えるには、10年以上の長きにわたり、教育し続けると同時に,現場幹部が育たなければなりません。
工場側の徹底した意識改革、意識教育が中国側(工場側)から実施されなければなりません。
こう考えると、これが出来るのは,一部のメーカーに限られてくることが想像できると考えます。
また黄河揚子江の水に溶けている『有害物質』、つまり目には見えないごみにおいては、一部を除いて、
全く工場側は発見できないと考えています。
つまり消費者側が怪我をする可能性の高い『有害物質』は、溶け込み量が非常にわずかでも、取り去らねばなりません
これは中国側(工場側)に期待しても無理な話で、日本側が担当しないと、結果、日本側大きな費用発生すると同時に、
信用問題に発展します。しかしこの発見においては、フレームから塗装前処理、塗装、組み立て、出荷そして部品知識と
ある程度の問題発生を経験したものでないと、非常に難しいのです。チェックシートを使っての品質検査では
検査比率を高めても無理なことです。
しかし殆どの人は誰にでも出来る品質確認方法があると考えています。
そんなものはありません。
殆どの場合、チェックシートの記載内容は工程で確保されやすい表面的な問題で、これとは別に、
これらの発生問題は突発的なものと考えています。
つまりイレギュラーな発生であり、別問題としての問題対策が必要と考えます。
では消費者が怪我をするような問題とは?それは組み立てにおいては、使用中に突然、分解及び破断する問題で、部品においては
これまた外観では判断できない多くの問題がありますが、ここで細かく説明することは、誤解を招くことになりかねないために書きません。
つまり『有害物質』が含まれているかどうかは、必ずといっていいほど、発生する前兆の問題発生を見逃さないことです。
わずかな問題でも『有害物質』に関わる問題においては,常に深く問題分析と同時に,其の問題から目を離さないことです。
これを中国側に頼むこと自体が無理なことで、危険なことで、日本側でやらなければ
ならないことですが、OEM依頼している日本側にはこのような危険性に対して対策を取っているメーカーは、殆どないのでは。
つまり起こるべくして起こる問題と考えています。
唯一つ日本側でも問題発生に対して、深く分析して,
中国側に問題提起する必要がありますが、日本側も中国側の部品を含めた生産状態が見えませんから、
このような認識は薄いと同時に、要求の意味合いも低いと考えています。
つまり簡単に言うと、孤軍奮闘内容は、生産品が合格か合格でないかの問題ではなく、『有害物質』を見極め、
そして出荷してよいか悪いかの判断になり、つまりこれが重要
で、
それだけの経験のある者でないと的確は判断は出来ず、何でもかんでも出荷を停めねばならず、これは不可能なことです。
そして出荷を停めるには、それなりの状態説明を、中国側に突きつける証拠提示が必要になります。
中国側工場側,問題がない証拠は提示してきませんから、非常に面倒ですが,証拠を用意するのも、こちら私(日本側)となります。
また証拠を突きつけても、出荷優先の考えを突破するのは,更に厄介なこともあります。