中国製自転車製造における孤軍奮闘記録−33−動かない石を動かそうと12年

私、中国での仕事が始まってから7月で12年になります。
何が苦労だったか、と言うと、まずは言葉でしょう。
そして、中国側との品質問題認識の違いに尽きます。
日本の品質問題認識を、こちらの人に伝える難しさ、これは所詮無理なことだと思います。無理なのです。
この石を動かそうと12年、結果は動きませんでした。
この石は中国なのです。私が12年の短期間に、動くはずはないのです。
中国何千年もの歴史が動くはずはないのです。
品質は出来上がったものを追いかけるのではなしに、先を見越して積み上げるものと考えます。
このことは馬鹿でかい中国においては、特に小企業の多い自転車工場においては、ある意味無理な話なのです。
でもこれを迂回して予見できる問題発生に対して、発生予防していくということを、常に考えて行動していますが、
どうしても迂回して行動すると、結果は継続しないのです。
予見できる問題の発生に対して、これを予防していくということは、先を見越して積み上げていくことで、
よほどの苦労した経験のある権力のある指導者が先頭に立ち、号令を発していかないと、無理な話と考えます。
ましてや日本人の私など、いくら叫んでも、蚊の叫びにも満たないはずです。
よっていつも私の品質に対する叫び『警告』は、有効期限、賞味期限は一日と自分で言っています。
私としては常に未来に向かって工場側発展することを願っているわけです。
収入度外視でがんばっているわけですが、其の日暮の品質確保が続いています。