中国製自転車製造における孤軍奮闘記録−37−街の自転車屋、私の偏見

何かにつけて、中国製は不良品、粗悪品!
こう長いこと街の自転車屋からは言われ続けてきました。安い自転車は商売の邪魔だったからです。
パンク修理で街の自転車屋に持っていくと。
お客さん!このタイヤチューブは不良品だ!買われたところへ持って行ったほうがいいよ!。
自転車屋から言われたとか、良く聞いた事のある話です。
しかし今、純正の日本製はないし、出来ません。ですからやっと街の
自転車屋さん
からは、この声が非常に少なくなってきました。

話は変わりますが自転車技士(自転車組み立て整備士)試験での試験官、勘に頼った試験方法、規格に頼った試験方法とは思えません。
悪い試験官に当たったら試験は不合格?。試験官の好きでないメーカー(当時の言葉で問屋車)の自転車を持ち込んだ人は災難、
これ推測でものを言っているのではありません、事実とは異ならないのです。
車両検査協会の指導も不十分?、あるいは頑固親父が言うことを聞かなかったのか?つまり自転車職人親父が試験官。
誤解なきよう、自転職人親父の試験官が悪いといっているのではありません。
言いたいことは、自転車はそういう風土で育ってきたということです。まあこれが自転車業界なのです。
今となっては笑い話です。
いつからかは私、全く想像はつきませんが、いつの日かきっと、日本で自転車車検制度が始まると信じています。
そう願っています、簡単なことではありませんが、そうせざるを得なくなるのではと思っています。
まずは自転車車検制度を実施するに当たって、環境整備、つまり街の自転車屋さんを復活させる必要があるのでは。
それにはまず統一した自転車車検方法を開発教育すべきで、車検制度開始前から十分な準備、及び整備環境を整えていく必要だ出てきます。
昔の自転車屋の親父方式では話になりません。(笑)。
工学的、力学的見地から、勘に頼らない試験方法を、より簡単な手法で確立しておく必要があります。
こういった方法を確立していくことにより、自転車業界の株も上がるというもの。
BAA一辺倒?の品質確保方式にも幕が下ろされるというもの。
消費者が安心して自転車を乗れる環境を作り、街の自転車屋さんも活気付くはずです。
これにはまずは、自転車車検制度を進めるに当たって、消費者の理解を深めていく必要があります、少なくとも消費者にとっては面倒でお金のかかる問題です。
まずは施行するに当たって、土壌作りが必要になってきます。
何年かかるか分かりませんから、方針を早く決定して、それに向かって準備委員会を設置するなど、前準備はどんどん進めていく必要があります。
そして決定される期限までに、環境を整えていくことは非常に重要で、非常に時間のかかる問題なはずです。
自転車は人の命を乗せて走っています。どこでも造ることが可能です。どこでも売ることが可能です。
ですから日本に入荷した自転車の試買確認だけでは、間に合わないはずで。現にメチャクチャな商品も日本に入り、日本で売られているのが現状では。
この制度が実施されれば、何年も使い古し、そして整備されていない自転車まで、クレームの対象となるような事も防げるはずです。
中国製自転車の品質問題、日中両国の問題もあり、今後も品質安定しないと考えます。
こうしたことからの問題発生が、予測できる以上、消費者に安全安心な自転車を提供することは、更に難しくなると考えています。
自国の自転車品質を守るためにも、日中両国での品質確保と車検制度導入が必要条件となるはずです。
まずは消費者の理解を深めていく行動を始めるべきでは。今の時期消費者は少しでも出費はさけたいはずです。
消費者を教育して行って、理解を求めて行かねばならない大きな課題があるのです。