中国自転車製造における孤軍奮闘記録−497−品質を教えることは考え方を教えること

私、品質を教えることは考え方を教えることだと思っています。
品質問題を指摘すると直ぐに、コストを持ち出す人がいますが、一理ありますが、これは言い訳を言って逃げているに過ぎないと考えます。
特に自転車、何もコストアップにならず品質を保てると考えます。
しかし中国側、気を使って仕事をすることを特に嫌がります?。
何かにつけてそんなことはやってられない!と言う逃げ言葉。
これには上からの影響力しか勝つことはできません。
道筋を誤った工程の省きは命取りです。
こうした考え方が横行している会社も多いのです。
写真は中国のある有名ペダルメーカー。
ベアリングが一個不足していると言う日本側クレームに対してのペダルメーカー側の返事は
『我社の作業標準ではベアリングは12から13個です。使用上は問題ありませんから、安心してお使いください。』

唖然とする報告です。
私、いつも分かり易いように、極端な話かも知れませんが、パンにたとえて話をします。
パンにカビがはえていて、お客様からのクレームに対して、『この程度のカビは生えていてもお腹を壊すことはありません、安心してお召し上がりください』。
と言うのと一緒では。
皆さん、私の考え方は間違えていますか?!
私に言わせると、このずれた感覚、矯正は困難なのです。