もっと自転車を考えよう!もっと自転車に悩もう!−180−技術および品質確保に携わる者の能力とは!

技術および品質確保に携わる者にとっての重要な能力とは!
私は物を造る者、品質維持確保に当たる者の能力は、構造を理解して見えない部分をいかにして
見るか、見えるようにするかが最も重要と考えます。
極端なことを言えば見える部分は誰にでも、素人にでも異常を感知できるからです。
ですからそのためには、出来るか出来ないか、やり易いかやり難いかは、まったく関係のないことは心に命じるべきと感じます。
これが事故を防ぐ最も重要なことでは。
人の命を守る最も重要なことでは。
それにはチェックリストがある程度の役割を果たすわけですが、チェックリストは万能ではないのです
もしチェックリストの記載に漏れがあった場合、記載方法が的を得ていなかった場合には常に潜在的に問題が存在して、
あるとき突然問題発生し、その時に事の重要性を知ることになるのでは。
つまり見えない部分が見えるか見えないかが、これら仕事に従事するための重要な要素となるということです。
マニュアルに頼った仕事であれば、それに慣れてしまい、いつの間にか本来の仕事とはかけ離れてくるのでは。
これがマニュアルで仕事をする人と技術者(職人)との大きな大きな差となってきているのでは。
そして、今の世の中マニュアル派(検査マニュアル派)が幅を利かせて来ていると感じます。
それにはコスト等の現在の世の中が深く関係しているのでしょうが。
これは当然見直さなければならないはずです

検査チェックリストなら素人に近い人にもある程度の品質確保は行えるという考え方には、大きな大きな落とし穴が存在することを肝に銘じるべきでは。
これでは日本本来の技術技能は崩壊することになるのでは