中国製自転車製造における孤軍奮闘記録−145−定年後の中国での仕事の思い出

私中国で品質的、技術的仕事をしてきて、常に感じて来た事は
1.技術的問題に対して、根拠に乏しい、根拠がない。
2.企画開発および品質認識が安易。

常にこの二つに悩まされてきました。
これは、今現在の中国から輸入されている自転車に影響していると感じています。
もの造りに欠かせない条件が、まして日本人の命を乗せて走る自転車に於いて常に不安を感じてきました。
まずは準備して計画を立てて、企画開発するのではないのです。
まずは歩きだしてそして考えるならまだしも、まずは歩きだして、そして考えもしない、と感じています。その結果はどうなるかは想像のつくことです。
でも失敗しても過去は改めません、反省しません、振り返りません。問題発生の原因分析などしません。
結果はいつも、「ここまで来て何やってるの!」と言われて来ました。
基本的に、もの造りの考え方、私は受け入れられません。全く技術者無視、金が儲かればよいのでしょう。
しかし儲かるはずがないので、私、中国で頑張ってきたのですが。