中国製自転車製造における孤軍奮闘記録−95−破れない考え方の壁

私は12年中国で仕事をしてきて、最大の障壁は『考え方』でした。今でもこの壁は厚いのです。
品質維持とは、品質に対する考え方が100%近く支配すると考えています。
品質維持はマニュアルだと言う人もいますが、これも品質に対して、基本の考え方がしっかりしていて、言えることです。
私は常に予見できる問題発生に対して、予防するという考え方ですが。こちら中国『お客様からのクレームがない』、『お客様からの要求がない』。
これを根拠にするのです。始末が悪いことは会社幹部までが、この考え方をある意味支持していいるのです。
私の記憶ですがある会議で、『お客様からの要求がない』、『お客様からのクレームがない』のであれば、ここで会議しても何の意味もない!
時間の無駄だ!お客様からクレームがあった時点で、会議をしようと提案したことがあります。くだらない提案です。子供の会議です。
これで品質維持、確保、品質改善できるはずがありません。勿論問題発生予防などできるはずがありません。
皆さんこうした中国状況、想像も付かないのでは!

しかしこうした考え方をする人は、日本人にもいるのです。あなたの会社にはいませんか?
いるとすると、今日も問題は起こっているはずです。
あなたの会社、問題発生を予見できていないですね!きっと。