中国製自転車製造における孤軍奮闘記録−96−『幼児二人乗り自転車』のフレーム設計には要注意!痛ましい事故の予防。

『幼児二人乗り自転車』、及び、幼児が二人乗る可能性が高い自転車においては、『フレーム設計』には十分配慮すべきです。
12.9.11には川崎市で痛ましい事故も発生しています。
この事故の場合、自転車が蛇行して車道側に倒れたところを、自動車にひき逃げされたのではと言うものですが、
当然ここではひき逃げ問題は別として、この報道が事実ならば、『なぜ自転車が蛇行したのか?』の分析をすべきと考えます。
狭い歩道での単なるハンドル操作ミスなのか?!そして転倒に至ったのか?
と言うのも、幼児を乗せることにより、自転車の重心は更に高くなります。
そして自転車のフレーム形状、フレーム構造によっては横剛性不足になるのでは?、これが私の経験からの推測です。
今回のこの事故に対して、推測で判断することはできません、しません。
しかし事故自転車のテレビニュース映像から判断すると、私はただのハンドル操作のミスからだけで、蛇行運転に至ったのではないのではと感じるのです。
もっと適切に表現すると、蛇行運転に至りやすいフレーム形状ではなかったのか?と感じるのです。

この問題の分析は非常に重要と感じます。なぜなら私の推測がもし事実ならば、即刻改善しないと、また同じような事件が起こり、
また幼い命が失われる可能性があるからです。私は自転車製造に携わっていて、幼い幼児子供の命が失われると言う報道は全く聞きたくない報道です。
私は現在の自転車開発で、これらの考慮の仕方に一部疑問を感じているから書いているのです。
『幼児二人乗り自転車』、及び、幼児が二人乗る可能性が高い自転車においては、『フレーム設計』には十分配慮すべきです。
自転車というものは、人間があやつるもので、時として自転車の構造的欠陥とは言えないまでも、
それが起因して事故につながりかねないという要素を必然的に持っていると考えています。
ですから余計に『幼児二人乗り自転車』、及び、幼児が二人乗る可能性が高い自転車は設計時に十分な配慮をしなければならないと考えています。
今回の事故での自転車において問題があると決め付けるものでは当然ありません、ご理解ください。自転車設計者に対する注意喚起が目的です。