中国製自転車製造における孤軍奮闘記録−90−自転車の世界でも一流の企業で働くことができたことは私の誇り

私、中国での仕事は12年になりますが、そのうち3年は駐在、そしてその後の出張期間を含めると、
中国昆山の世界一流の自転車企業で仕事ができた時間は、通算で7年になります。
このとき得た経験は、その後の私の仕事をする上での大きな支えとなりました。
ここで、しかしです。余りにも組織問題、教育問題、品質問題、設備問題・・・全てにおいて自転車工場としては一流で、
その後の仕事においては、比較すること自体に問題で、比較対照にならず、他の会社でそれら経験を導入すること自体が無理な状態でした。
つまり真似をするには、真似をさせるには、相手側にそれだけの器が必要になるのです。
つまり真似は無理と言う事になります。真似させることは無理と言うことになります。
私は真似の難しさ、真似させる難しさを痛感してきて来ました。
皆さん、真似には真似できる真似と、真似できない真似とがあることに気付いていますか?
真似するにはそれだけの器が必要になることがあります。
簡単に真似させればいいじゃないか!これは余りにも無知な人の要求です。
その工場に合ったレベルの指導ができるかできないか。
いくら良い方法を思っても、相手側工場が受け入れられるだけの技量(人材)がなければ、
それはもう何の薬の作用もなしません。
受け入れられるだけの技量(人材)育てるには膨大時間、そして何よりも、一日本人の駐在員にできる問題ではないのです。
ではどうするの!?ダメな会社はダメなのです。日中双方ダメな会社はダメなのです。ダメを基本にしてどうするかを考えるのです。
そうして得られた回答が正解となると考えます。私は。

そうして、ダメな部分を今後どのようにして改善していくかも、平行して考えることは勿論のことと考えます。