中国製自転車製造における孤軍奮闘記録−42−品保能力問題

品質確保には、こちら中国側の品保(品質保証部)の能力が問題になりますが、
こちら中国において、品保が特別な能力を持っている事はないと考えます。
人の入れ替わりが激しい中、品保とて同じこと、通常は特別に経験を持った者ではないのです。
通常はというのは、やはり一流工場ともなると、品保員になるにはそれなりの実務経験が考慮されるという意味です。
特別な工場を除いては、品保の服は着ていますが、警察の服は着ていますが、実務経験が伴わないということです。
ですから言われたことしか仕事は出来ませんし。能力も乏しいのです。つまりピストルを撃った経験も無く、
犯罪者を逮捕して経験も無く、問題のフィードバックも作業指導も・・・・・・・・。つまり知識、権力、がないことを意味します。
この人たちをどうこう言う事は、もちろん出来ません。つまり頼ることは出来ないのです。
問題発見に対しても、自分の判断能力は乏しいですから、それを品保上司に相談するか、または
現場に問題提起すれば殆どもみ消されるでしょう。
自転車品質確保は会社自体の問題なのです。
自転車品質認識は会社自体の問題なのです。
品質保証部の問題と捉えてる幹部も多いのですが、
それは現場幹部の不良品発生に対する言い訳で、この言い訳を許さない会社最高幹部がいるかいないかが、
工場側が発展するかしないかの分かれ目となります。
品保は良いものを(普通の物でも良いです)作り出す機関ではないのです。
あくまでも、きちっとした製造部があって、品保が有効に働くのです。

問題発生に対して全面的に品保の責任にする工場は、どういう工場かは言うまでもありません。