中国製自転車製造における孤軍奮闘記録-11-過去の失敗を活かさない。

過去の失敗を活かさない、活かせない、活かそうとしない。
このことは日本側、中国側に共通する重大な問題です。
日本側としては、過去の失敗の意味が理解できるだけの技術者(自転車知識者、職人)が殆どいなくなって、
それを伝え教育できる人がいないことに尽きると感じます。
中国側としては原因はやはり人の入れ替わりが激しく、技術、技能が受け継がれないことにあると考えます。
それと失敗発生は外国であり、実際に肌で問題を感じる感じ方が、日本側とは違うのも原因していると考えています。
つまり双方、仕事を教えるのが間に合わない。あるいは過去を語り継ぐ人がいないということになります。
そして原因を分析して、根本から原因を直そうとしない。
原因から分析せずに、その場その場の仕事で、間に合わせる為に、品質が将来に渡って安定しないことにななります。
問題発生に対してできるだけ人のせいにしようという考え方も、支配していることも確かで
それを正そうとする人も少ないと言うことです。と言うより正せるだけの知識をもった人がいないということです。
過去の失敗を生かすということは相当な知識、技術、があって初めて生かせると考えます。
過去の失敗が生かせないのは、やはり意識の低さ、技術力の低さ、誤った問題の解析、そこからうまれる
誤った対策であると考えます。