中国製自転車生産における孤軍奮闘記録-10-品質確保は検査に頼るな!

品質確保は検査に頼るな!全数検査でも品質は保てない!
よく中国の自転車会社は『私の工場ではここと、ここと、ここで検査していて、そしてまたここで検査しています。』という、
いかにも誇らしげに言う会社がありますが、それほどまでに検査に頼らねばならない工場は、
ライン生産が安定していない可能性が高いと考えています。、
逆に、ここまでしないと、品質が保てないとすると、もう生産工場ではないと考えています。
私は非常に不安に駆られます。
私の経験から全数検査で品質が100%確保された経験など一度もありません。
『検査』という意味を理解することが、品質確保につながります。
意地が悪いのですが、『検査』では品質安定につながりませんし、何の役にも立ちません。
時として不良品の垂れ流しにもつながります。ではどうするか?考えるまでもないことです。
一歩一歩造り込んでいく以外に方法はありません、ライン生産を安定させる以外にありません。
其の上で初めて『検査』が有効になるのです。
ですから、日本人的な考え方が、どうしても品質安定に欠かせないのです。
が・・・。