中国自転車製造における孤軍奮闘記録(自転車車検制度)−1648−自転車の科学、バケツを持ったヤジロベエ、スポーク車輪

ヤジロベエに水の入ったバケツを持たせたものが自転車のスポーク車輪。
バケツの水の入り方が大きく偏っていたりすると、車輪が振れたり、自転車に乗っている間に振れが
発生しやすくなるのです。
また皆さんの乗っている自転車の後ろ車輪、外変速機がついている場合は車輪に専門用語で
「オチョコ」(偏心)のついた車輪になっています。スポークが取り付けてあるハブのツバ(フランジ部分)の
中央に車輪が位置せず、外装変速機のフリー(一般に6段、7段)を考慮してオチョコ(偏心)を付けているのです。
それによりスポークの車輪を引っ張る角度が違うためスポーク張力がスポーク左右で違うのです。
わざとバケツの水の量を変えているのです。
わざと張力を変えることにより車輪としてのタイヤ中心(リム中心)を維持しているのです。
もちろんこれによる車輪強度問題もJIS自転車規格に記載されています。
みなさん、何の変哲もないと感じている自転車、そして自転車の車輪、ほかにもにも多くの「科学」が入っているのです。