中国自転車製造における孤軍奮闘記録−912−自転車フレームのロー付け技術

私は以前大阪のフレームメーカーにいまして、常にフレームのロー付けに関係していました。
その関係もあり今から13-4年前に中国に来て初めて、中国側のフレーム等のロー付け技術の低さにびっくりした記憶があります。
というのも部品同士をつなぐに当たって、おはぎのあんこのように、つなごうとする部材の上に真鍮ローがのっているだけ、ちょっとオーバーかな?。
ロー付け不良箇所においても修理箇所、つまりロー材が内部まで入っていないで、隙間が見えるものにおいても、ロー材を隙間の上にのせるだけです。
ロー付けの基本が全く理解されていないのです。
つまりロー付けの基本を教えられる人がいないことを意味します。
これはどこの会社も同じでした。
現在中国ではほとんどがティグ溶接ですから、あまり日本でのクレームはないと考えますが、
まだ前ホークにはロー付け方法も残っていて、このロー付けタイプ前ホークでは、クレーム経験が日本側あるのでは。
こうした技術を持った人も、日本には少なくなっているはずです。
悲しいことですね!