中国自転車製造における孤軍奮闘記録−643−大の苦手の車輪組み

私、中国においては車輪組みは大の苦手の一つと思っています。
その理由の一つは、私が苦労したことの一つであると同時に、毎年発表されるBAAの試買テストの結果からも表れていると感じています。
必ずと言ってよいほど、どこかのメーカーで問題が指摘されてきています。
写真は入荷検査で発見された張力の全くないスポークです。
そしてもう一枚の写真はレーダー図と呼ばれる各スポークの張力分布図です。
こうなると、その時は車輪は振れていなくても。使用中に徐々に振れてくる可能性が大きいのです。
つまり両手に水の入ったバケツを持たされて立たされた場合、最初は真っ直ぐに立っていられるのですが、
両手のバケツの水の量が極端に違った場合、最初は身体は真っ直ぐにしていられますが、疲れてくると徐々に身体は斜めになってきます。
これと似たようなことです。