中国自転車製造における孤軍奮闘記録−562−自転車品質の数値化。

会社において自転車を知らない、自転車製造を知らない幹部は品質の数値化を要求してきます。
当然数値で管理しているものは数値化ができます。
数値で管理していないもの、判断基準が曖昧なもの。判断する人によって違いが出てくるものは、
どのようにして数値化するのでしょうか。
ある意味数値化することにより、会社幹部をだますことは簡単なのです。
数値を解析できないからです。
例えば傷問題、チェーンの張り具合問題、クランクの回転度合い、前ホークの回転具合、汚れ、マークの貼り具合等。
どうしても数値化しろというなら、これらの度合いを数値で管理する方法を編み出して、その品質を数値化することになるのでは。
数値化することは全く不可能なことではありませんが、意味がありませんし、これに大きなコストがかかると言うことです。
算数の点数を数値化で管理しろは可能です。
将来の夢を数値化で評価管理することができますか。
誰でもが出来ないと答えるでしょうが、自転車の品質を数値管理できると考えていることは疑問を持っていないことです。
それだけ自転車は理解されていない、自転車製造を理解していないという事なのでは。