中国自転車製造における孤軍奮闘記録−373−常に発生する『色』問題。

通常自転車企画においてフレーム及び部品の塗装色は色見本パイプまたは鉄等のプレートまたは色カードを使います。
ほとんどの工場は静電塗装機を備え、できるだけ隅々まで塗料が均一に入るように心がけているわけですが
やはり人間の手を使って静電塗装機でも塗料が入りずらい部分の補正が必要になります。
そして人間の目にはパイプの太さによって、そしてパイプ面によっても違いが顕著に現れるのです。
私は自転車になった状態で色の違い及び違和感がなければ全く問題ないと考えているのですが、
お客様はそうではないのです。
お客様指定の色を出すには下塗りと呼ばれる塗料の色も影響します。
人が塗るわけですから当然塗装膜厚が全く一定とはいきません。
また塗料の価格(質)も影響することも確かです。
太陽光と蛍光灯の光によっても全く違ってきます。
お客様はあくまで色見本と同じ色を要求します。
まあサンプル時にお客様が納得すればそれでいいようで、実際の生産時のバラツキを指摘されてことは一度もありません。
なんか変な話ですね。