中国自転車製造における孤軍奮闘記録−357−造る方(中国)と売る方(日本)

私、日本人そして造る方です。そして販売は日本、売る方です。
ですから両方の考え方が分かります。

一見双方の品質、あるいは企画に対する考え方は同じようで、これまた違うのです。
と言うのも、双方のどちらが良い悪いと言う問題ではないからです。(当然日本側から見れば、
中国側が悪いと言うことになりますが)
ここに、この日本と中国の差は品質を維持していく人間にとって、日本人にとって克服できない、克服しにくい問題ののです。
つまり、この問題を背負って品質確保に当たらねばならないのです。
この隔たりは、簡単に歩み寄れそうで歩み寄れない、言って見れば双方の習慣であり、
癖であり直らないとは言いませんが、非常に直しにくい双方の問題です。
私中国で仕事をしていて、一番難しい問題です。
例えば品質に関しての良い悪いの判断基準。
これ、お客様から悪いと言われれば、中国側すぐに直すのです。無条件で直すのです。
つまり『お客様からのクレームがない』が直さない理由です。
ここで私、売るほうとしての品質基準を、前もって満足させようとする意味での進歩はなくなるのです。
ですからまた問題発生させてしまい、それから対処することになります。