中国自転車製造における孤軍奮闘記録−320−自転車生産ラインは大河。

自転車生産ラインは大河なのです、揚子江黄河と同じなのです。
河で問題が発生しても、そう簡単には止められないのです。
そう簡単には流れを変えられないのです。

問題を発見したらラインを止めろ!と言われますが、ラインには関係者70人から80人というところもあります。
一分間止めたらどれだけの損失になりますか。
私、日米富士自転車のとき、技術課で、特に新車生産時に問題発生させ、そのときは生産ライン停止時間がお金に換算されて、
技術課に報告されてきます。
勿論その費用を払わされるわけではありませんでしたが。
ですからラインに流す前の準備が重要になります。
最近は部品問題も多く、ライン上で発見されることも多いのですが、これでは遅いのです。
こうなると、不良品をライン上で排除するわけですが、いくらかは必然的に問題を見抜けず出荷されることになるはずです。
こうなるともう出来上がったものをもう一度全数検査することなど不可能で、対処ができなくなるのです。
しかし多くのフレームを含む部品問題、ライン上での生産時に、発見されるのです。
その時点でごみを取り除く作業は当然するのですが、不透明な部分が多すぎます。
今、河でいろいろな問題が起きていますが、不透明とは思いませんか?自転車生産も同じです。