中国自転車製造における孤軍奮闘記録−311−自転車は好きな部品の寄せ集め

割と知られていないのですが、自転車はどこのメーカーも部品メーカーの開発した、製造した部品を買ってきて、寄せ集めて組み立てているのです。
OEM先のメーカーではフレームと呼ばれる部分は自社製造していることが多いのですが。
ここで盲点があるのです。部品品質はJIS規格にもあり、それに沿って生産されているわけですが、
その構造はJIS規格の強度、機能を満足していれば合格になるわけです。
しかし日本には自転車の車検制度もありませんし、当然品質は日に日に変化(長い意味での)して行きます。この品質問題は野放し、
使用者に頼らざるを得ないのが今の実情です。

ですから時として大きな問題が発生することになります。発生させる事になります。
また日本側、自転車開発するに当たって、JIS規格面の確認はするはずですが、材質、内部機構、製造工程といった問題点まで分析して、
企画に役立てることはないはずでは。
つまり使用過程での変化まで予測して、企画することはないはずで、これが時として大きな問題を発生させる事になります。
また意外と自転車、これまで自転車品質が原因で死亡、或いは身体障害に陥った事例は少ないことも、ある意味楽観視していたのではと感じるのです。
こういう状況下で自転車業界は何をすべきか、手をこまねいていては話になりません。
ではどうするか!まずやるべきことがあるはずです、消費者を守るために。