中国自車製造における孤軍奮闘記録−289−もの造りに必要なものは?『造る』と『作る』の違いは?

皆さん、もの造りに必要なものは何だと思いますか!
本来『造る』と『買う』はセットではと思うのですが実際そうではないのです。

まず誰しも買う場合はいいものを選んで買うはずです。これ当たり前。
ではなぜ造る場合、いいものを造ろうとしないのでしょうか?(一つにはコスト問題もあるでしょうが、コストが関係する品質と、
コストは関係しない品質とがあると私は考えます。つまり価格品質と、もの造りの基本的品質です。今回はこの問題は切り離します。)
良く考えると、つくるという字には2種類あります。
『造る』と『作る』。
『造る』は製造するという意味では?つまり買う人の顔が見えない、特定できない事になると考えます。
『作る』は手作りを意味すると感じるのです。つまり買う人の、或いはあげる人の顔が見える、特定できるのでは。
ですから『作る』場合は『愛』をこめていると感じるのです。
『手造り』という言葉もありますが、これもやはり買う人、あげる人、送る人の顔は見えない、特定されないと感じます。
これにより人の『つくる気持ち』に変化が生じるのだと思います。
一つの例として実際に中国国内向けと外国への輸出向けとでは、はっきりとして、製造意識の違いが存在することを、経験から私知っていることからも、
こうした『造る』と『作る』の違いが存在することは十分理解できることです。
もし私の考えが大きく間違っていないとすれば、今後の自転車の品質アップ、品質安定に対して、どのような方策が
適当かを判断する、一つの材料になるのでは。
でも私は、判断にいたっては時間を費やして考える必要はないような気もします。
私は非常に簡単な要素が品質に作用していると感じているからです。