中国製自転車製造における孤軍奮闘記録−119−自転車の隠れた病気に関心を!


皆さんご存知ですか!?自転車にも人間と同じように、ある程度期間が過ぎてから症状のでる、いやらしい病があるのです。
その一つは、フレーム及び前ホークの溶接が完了した時点で、次の工程である塗装前の表面処理を行いますが、この工程、つまり
塗装(化粧)前のお風呂に入れるわけですが、フレーム及び前ホークの表面に付いた油、そして錆び等を落とし、そして表面処理剤を使用して
一種の表面をあらかじめ腐食させることにより、表面の酸化を防ぐのです。このときに硫酸を使用する工程があり、その中和が適切でない場合、
つまり、酸を帯びた状態の水分が表面に付着した状態で、水分を乾燥させる炉に入れることになります。
そしてこれら乾燥しあがった状態は、十分目視可能な状態(変色している)なのですが、この処理を適切に行わないで塗装をすると、
状態によっては、数日あるいは一ヶ月以上たってから、症状が表面に表れてくるのです。
つまり出荷後あるいは、日本での販売後ということになります。
これにより商品価値は下がり、場合によっては販売できないことになります。
また販売後であればクレームになる可能性が大と言うことになります。
しかし、こちらすぐに症状が表れない為に、いつも処理がなおざりにされるのです。
皆さん自転車の生産工程をしっかり勉強して、自社の品質確保を心がけねばなりませんよ!