中国製自転車製造における孤軍奮闘記録−86−中国での自転車造りの難しさ

中国での自転車造りの難しさ、それは、品質を安定させることです。
自転車作りは、作業者個人の技量を必要とするのです。すなわち職人技です。
品質は工程で確認されるべきで、工程で作り込まなければならないことは言うまでもありません。
(いまだに検査依存症が改善されないのです。改善されないというより、こちらの人、工程で作りこめないことを経験から知っているのです。
しかし検査は名ばかり、効果は場合によっては殆ど期待できません。)
常に中国自転車作りには『しかし』が伴うのです。これ、言い訳ではないのです。人によっては言い訳と捉えますが
言い訳ではないと私は考えています。(お前は言い訳ばかりする!と私、何度も怒られています。)
『しかし』部分を取り入れて、織り込んで問題解決に当たらないと、中国では問題を解決に導くことはできません。
仮に日本製であったとしても、当然品質にばらつきがでることは言うまでもありません。
ここでも書いたように職人技は、言って見れば職人にも技量の差があるわけです。
そして殆どの工程、手作業です。つまり人間としての曖昧な要素、この言葉でよいのですか?、分かりませんがファジーな要素ばかりなのです。
しかし、自転車は人の命を乗せて走ります。怪我につながる問題は絶対に避けなければなりません。
ですから日本側、それを輸入する立場からも、工場側にだけ、販売店側にだけに責任を押し付けることは、自転車業界としても私、問題あると考えています。
ですから『自転車の車検制度』が必要になると考えています。今すぐできないことは十分承知ですが、今すぐできることがあるはずです。
比較的容易にできる車種が有るはずです。それは誰しもが納得してもらえるであろう『幼児二人乗り自転車』から始めることです。
『幼児の生命の安全安心を保つ為にも誰しも自転車車検制度を理解』してもらえる、納得してもらえる車種と考えるのですが。
まずはこの幼児二人乗り自転車からの賛同を得たいのです。皆さんどうでしょうか。