中国製自転車製造における孤軍奮闘記録−44−こちら中国での仕事で一番嫌な問題

こちら中国での仕事で一番嫌な問題、何だと思いますか。
仕事で楽な仕事など、殆どないのです。それはしようがないことです。そんなことは分かっています。
私はこの仕事を、自転車の仕事を40年近くしているわけですが、其のうち品質を守る仕事を20年近くしているわけですが、
私の予見した問題が市場で発生することが、一番嫌なことです。
特に中国での問題発生予見においては、日本で発生することが非常に多いのです。それでも日本側に謝って済む問題は良いとしましょう。
しかし多額の交換費用、輸送費用、等を伴う問題においては非常に嫌なことです。
当然予見できなかった問題においては話は別です、予見した問題に対して警告を発しても出荷されてしまう。
その結果日本で問題発生、当然私は責任を持ちませんが、持つことも出来ませんが。
この日本発生問題を防ぎきらなかった道義的責任が日本側に感じるのです。
日本側お金ではすまない信用問題なのです。
でもこの叫びは届かないのです。それこそ武器で会社幹部を脅かさない限り。
こうした件は日本側には伝わらないはずです。またこんな説明を日本側にはすることはできません。私の恥になります。