f30-toraの中国製自転車での孤軍奮闘記録−2−品質に影響する中国の習慣

それでは今日から面白くて中国で働く方にとっては、そして自転車関係の仕事に就いている全ての方に、
『なるほど!』と思うような記事を書いていきます。まず中国を理解することが重要です。中国を否定することは誰にでも出来ます。
中国を否定することから始めたのでは、何も前には進みません。中国を理解して初めて仕事が前に進むのです。
中国で仕事をされる方はいつでも、日本と比較していませんか!?これは私は適切でないと考えています。
それは日本人の考え方と思っています。
日本とはあらゆる面での条件が違い、それを簡単に比較すること自体に、大きな問題発生要素が隠れていることを、十分認識して物事を判断すべきと考えています。
とは言っても、私もこちら中国での長年の経験から、今でもなお、慣れない、そして理解しにくいことがあるのです。
一に交通。交差点での信号は守らない。
しかし長く暮らしていると、信号を守らない中にも多くの暗黙の規則が存在していることが分かります。
ある意味車も通らないのに信号を待っている日本人の方が、中国の人にとってはおかしな光景かも。
これからお話しする第二の問題、中国の物の考え方の一つでで、品質に影響する大きな要素と考えています。
よく街は日本の方がきれいで、中国の方が汚いと考えている人が多いと考えますが、中国もきれいなのです。
が日本は街を汚さないようにして、汚れたら掃除をするという考え方だと思いますが、
中国は街を汚してから(汚さないようにはしない)掃除をするという考え方です。

この考え方が正しいとすると中国側、常に掃除をしていなければならないということになります。
つまり街をきれいに維持していく過程が違うのです。この過程に対して私は、どうのこうの言う気も、資格もないと考えていますが、
この考え方ではどうしても、私の仕事でもある中国製自転車の品質確保に、多くの影響を与えることになり、
実際に与えているので、この考え方を無視して仕事をしていくことは、街をきれいにするのと同じで、
常に掃除をしていなければならないということになります。
つまりその日その日の品質確保しか出来ないのです。
毎日の掃除が遅れれば、ごみは自然に下流に流れて行ってしまいます。
不良品が日本に出荷されてしまうことになるのです。
ですから私としても大きなごみは取り除けるのですが、水に溶けている有害物質までは自分の経験の目では判断できず、
気がついたときは日本で問題が発生しているのです。
つまり汚さないようにすることが、優先されるべきではないかと私は考えています。
でもこの考え方を改善する為に、私は長年に渡って指導していますが、いまだに実を結びません。
つまり常に検査によって(掃除によって)品質(街をきれいにする)を確保するという考え方です。
なぜ先に汚さないようにすることを優先しないのか?私の中国でのお話は尽きないのです。
ここで一回切ります。次回をお楽しみに。