中国自転車製造における孤軍奮闘記録−602−考えられない品質概念

こちらにいると生産品質の問題でいろいろな問題に遭遇します。
自転車工場は部品を集めて組み立てる、言ってみれ組み立て屋です。
(実際にはそれだけではないのですが)
部品を買って組み立てるわけですから、当然部品不良も多く発見されます。
ですから部品不良に対しては改善対策報告書を発行し、部品メーカーに書かせるわけですが
これまた平気でめちゃくちゃな内容を書いてきます。
まるで私が知らないかのように。
『試験結果も合格です。使用上問題ありません、安心してご使用ください』。
バカ言ってんじゃない!安心して使用出来ないから問題が発生しているのです。
極端な例、パンに少しカビが生えているクレームに対して、この程度のカビ、食べてもお腹を壊しません、安心してお召し上がりください。
適切な例ではないかもしれませんが大きくは外れていないと考えています。
こういった部品メーカーも相手にしながら自転車を製造しなければなりません。
普通の人の品質管理方法では品質は確保できないことなのです。