中国製造自転車での孤軍奮闘記録−70−根拠

そう、自転車作りにも根拠があるのです。人を乗せて走ります、人の命を乗せて走ります。ですから根拠がいるのです。
こちら中国、この根拠を感じにくいのです、乏しいのではと感じるときが多いのです。
自転車を意識して造っていないと感じるのです。
強度面、部品面と。
強度面においては強度とは、私はバランスだと考えています。強度バランスだと考えています。
強度問題発生に対して、例えばフレーム、強度不足部分の発生に対して補強すればよいのでしょうか。
こちらにおいてはそれで終了となることが多いのでは。つまり強度バランスにおいての検証がなされていないのでは。
フレームの強度試験過程での亀裂発生に対して、補強処置を施す。そして施したら更に強度試験をすることが重要です。
強度とは強度バランスですから、他の弱い部分が今度は壊れる可能性がでてくるのです。
パイプ破断に対して『パイプ径を太くしたからもう大丈夫』これでは根拠としては全く不十分です、更に試験して初めて根拠となるのです。
また、特に幼児車の部品においては、検証は不十分と感じています、幼児フレーム寸法設計においても然りです。
何か問題が発生したらたら、原因の『根拠』、対策の『根拠』を聞いてみてください。必ずボロを出すのでは。
ですから日本側も根拠を提示して改善させることが必要です。でも現在の日本、この根拠を提示できるだけ技量及び経験が乏しいのでは。
私は現状の中国自転車品質問題、やはり双方の問題と捉えています。自転車業界全体の問題と捉えています。