中国自転車製造における孤軍奮闘記録−759−自転車の機能、機構を大切にしよう!

 もう、日本側、中国製造に麻痺しているのでは。
自転車にはベアリングと呼ばれる鋼球が使われている箇所はヘッド部品、ハンガー部品、前後ハブ、ペダル、フリーホイル。
これが基本部分です。
このうち自転車組立工場での組立に使用されるベアリング部分はヘッド部品、ハンガー部品部です。
もう大分前の話ですが、この部分にはリテーナーと呼ばれるベアリングを保持する鉄枠は使用されたいませんでした。
皆、バラのベアリングをグリスで一時的に固定する方法で使用していました。
しかし、今はほとんどの組立工場ではベアリングリテーナーを使用して組み立てています。
組立準備の手間が省けるからです。
これでも良いのです、基本的には問題はないのですが、組立工場側の配慮(注意)が欠けると(多くの工場はグリスがついた状態のリテーナーを購入している)
グリス付着量が不足すると言う事態が発生します。
リテーナー方式ですからグリスの付着が極端に少なくても組立は出来るのです。
ここに消費者が買う時に確認できない大きな問題も存在します。
そして例えばハンガー部品に11個使用されていたベアリングはリテーナー方式ですと9個です。
9個でも基本的に問題は少ないのですが、ここにグリスの付着量が関係すると、ある期間の間にリテーナー部分が錆びて破損し、
その影響でベアリングが破損すると考えられます。
私は日本のもの造り、もう一度昔に戻したいですね。
こうした部分は日本人が見ないと疑問に感じないことが多いのです。
あの世界的に大きな会社においても発生させた事のある問題です。